岩屋たけしのメッセージ

平成29年11月30日
「憲法審査会での印象」

このたび、自民党憲法改正推進本部の副本部長を拝命すると同時に、衆議院憲法審査会の委員を拝命いたしました。

かねてより、このテーマには重大な関心を有しておりましたが、党や国会においてこの重要テーマの議論に参加させていただけることを光栄に思うと同時に、責任の重大さを痛感しているところです。

もとより、憲法改正は最終的には主権者たる国民の投票によってその是非が決せられるテーマです。国会は「発議(提案)」ができるに過ぎません。したがって、単に国会で多数派を形成できればいいというのではなく、最終的に国民の過半の支持を得ることができるような環境を丁寧に整備していかなければ、決して成就しない課題でもあります。

今日、初めて出席した衆議院憲法審査会では、イギリスやスウェーデン、イタリア等を視察された議員団からの報告を受け、自由質疑がおこなわれました。中でもイギリスでおこなわれたEU離脱の是非を問う国民投票、そして、イタリアでおこなわれた憲法改正のための国民投票の双方が時の政権党の思惑とは違った方向に帰結したことについての分析や意見交換がおこなわれました。

そこで得られた最大の教訓は、「国民投票は、その問われる内容のいかんにかかわらず、えてして時の政権に対する評価に傾きやすい」ということです。

憲法改正と言えども、政治や政局とは無縁ではいられないということでしょうか。。それはある意味、やむをえないことであるとしても、言うまでもなく、憲法は将来にわたって国の在り方を規定する最高法規です。大事なことは、できる限り、時の政治状況や政局の影響を受けない形で国民が冷静に判断できる環境をつくっていく努力をすることだと、あらためて痛感したような次第です。

今日の審査会では、どうしてもまだ「党派性」が色濃く出た質疑が目立っていたように思います。これもまた、やむをえないことではあるのでしょうが、「選挙と国民投票とは別物である。とりわけ、憲法改正についての国民投票は、本来、選挙とは全く似て非なるものである」ということを、各党、各政治家が常に意識しながら議論を進めていかなければ、いつまでたっても出口が見つからないような気もいたします。

私自身もそのことを肝に銘じつつ、今後の議論に真摯に、かつ真剣に参画してまいりたいと思っているところです。