岩屋たけしのメッセージ

平成30年03月03日
「憲法改正の議論が進んでいます」

予算案が衆議院を通過し、年度内に成立が確実となりました。しかし、これからこそ課題は山積しています。気力、体力を一層充実させ、残された課題に全力を挙げていきたいと決意しているところです。

私が関わっている課題としては、今後、大きく次の四つがあります。
「憲法改正の自民党草案づくり」「衆議院情報監視審査会の報告書策定」「IR実施法の政府与党案の策定と成立」「ギャンブル依存症対策基本法案の成立」などですが、今日は、その中でも「憲法改正」についての目下の考え方を申し述べておきたいと思います。

ご承知のように、現在、自民党内では活発に改正案についての議論が続けられていますが、私も「憲法改正推進本部」の副本部長としてこの議論に参画しています。先般は、「9条改正」についての試案を提出し、全体討議に臨んだところです。全部で百数十の試案が提出されました。真摯にこのテーマに取り組んでおられる同僚諸氏に心から敬意を表したいと思います。

以前にも申し上げたように、私は9条を一項、二項とも維持したまま、「自衛隊」の根拠規定を9条に追加することが最も適切ではないかと考えています。なぜならば、多くの国民の皆様は9条の制約の下にある自衛隊をこそ信頼していただいていると考えるからです。

一方、党内にはいまだに根強い「9条二項削除論」があります。9条二項とは「戦力や交戦権を保持しない」と定めた項目です。しかし、これを削除して自衛隊を明記するとなりますと、わかりやすく言えば、「自衛隊は戦力そのものである。我が国はこれから戦力を持ち、交戦権を有する」と内外に宣言するかのような案となってしまいます。

「自衛隊は『戦力』に至らない必要最小限度の実力である」という論理は、たしかに我が国特有のものではあるでしょう。それはまさしく9条の制約があればこそ導かれてきた論理です。しかし、その制約の下で一歩ずつ自衛隊の諸法制や装備を丹念に整備してきたこの間の過程こそが、国民の自衛隊に対する信頼の土台を築いてきたものと私は考えます。

「二項削除論」はたしかに、ひとつの「筋論」ではあるでしょう。自民党議員であるならば、その意味するところは皆がよく理解しています。しかし、そのような改正によって我が国の「平和主義」があたかも変質・変容するかのような印象を持たれてしまったのでは、決して多くの国民の支持を得られないばかりではなく、国際社会の理解も得られなくなる恐れがあると懸念するところです。

意見の違いはあれど、思いはひとつ。これからさらに議論を積み重ね、コンセンサスを得るべく努力してまいりたいと思っています。