「細田前議長のご逝去を悼む」
2023.11.10
細田博之前衆議院議長のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
細田前議長は私より歳は一回り以上、上ではありますが、平成二年の同期当選組として今日まで親しくお付き合いをいただいてまいりました。
一期目の時から優秀にして才気煥発。当時の政治改革の流れの中では、あらゆる選挙制度に通じた「選挙博士」として名を馳せられました。
その後は内閣官房長官を経て、党内最大派閥を率いた後に、第79代衆議院議長に就任されましたが、健康上の理由で先に議長を辞され、静養に努めておられました。ご快癒を願っていただけに、誠に残念でなりません。
細田代議士は根っからの政策マンであり、アイデアマンでもありました。それだけに言動に制約のかかる議長に就任されて以降は、現場の議論を聞きながら、おそらく隔靴掻痒の感を抱いておられたのではないかと想像しています。
一昨年の私の衆議院在籍25年表彰の本会議の時には、同期の細田議長の目の前で謝辞の演説を行なうことができましたが、今となっては忘れられない思い出です。
本会議終了後に議長応接室で妻と一緒に親しくお話する機会を得ましたが、その時、「家内の具合いが悪くてねぇ。。」と少し寂しそうに言っておられたことが気になっておりました。
ほどなく奥様がお亡くなりになり、この間はさぞ寂しい日々が続かれたことと思います。今頃は久しぶりに奥様と語り合っておられることでしょう。
お名残は尽きませんが、ご生前のご功績に敬意を表し、御霊の安らかならんことを心よりお祈り申し上げます。
合掌
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