「重ねてロシアの蛮行を非難する」
ロシアによるウクライナ侵攻開始以来、誠に憂鬱な気分が続いています。なぜ、この暴挙を防ぐことができなかったのか。。今更、詮無いことではありますが、かえすがえすも残念無念でなりません。
プーチン大統領は、ウクライナを「非ナチ化する」などと主張していますが、少なくとも現段階でナチ化しているのはプーチン大統領の側でしょう。武力による侵攻に加え、公然と核による威嚇を行なうなど、到底、正気の沙汰とは思えません。
ウクライナのゼレンスキー大統領の心境や、いかばかりかとお察しします。報道によれば、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領との直接交渉を訴えかけており、ロシア側にも応ずる気配があるとのことですが、喉に合口を突き付けたままの交渉であっては、これは脅迫に他なりません。
しかし、それでもなおかつ国民の命を守り、国家の主権を維持しなければならない。いまだ首都キエフに籠城し防戦に努めながらも、ゼレンスキー大統領はその苦渋の判断を刻々と迫られているものと思われます。
米国やNATOによる武力による対抗は能力的には決して不可能ではないでしょう。しかし、正気を失った相手との武力衝突は危機を際限なく拡大することになりかねない。良識ある自制が結果として泣き寝入りを招くことにしかならなくなる。。事態は極めて困難な局面に立ち至っていると思います。
我々に何ができるのか。我が国は何を為すべきなのか。世界は何を為していくべきなのか。。懸命に模索し、この蛮行をやめさせるために為し得ることのすべてを為していかなければならないと思います。
なんにせよ、このようなことがまかり通ってはならない。いま、世界中の心ある人々がその思いを強くしていることでしょう。ロシア内の心ある人々とて、そうであるに違いない。一連の経済制裁に加えて、ここは世界中の人々が連帯することが不可欠であると思います。
専制国家、強権国家による暴力をいかにすれば防ぎ止めていくことができるのか。今般のことは我々にそのことを突きつけています。民主主義陣営、自由主義陣営はあらゆる意味で力を有していなければなりません。そして、その人々とともに強く連帯していなければならない。
一刻も早い停戦と平和の回復を願いつつ、その思いを強くしているところです。