活動報告

「予算成立」

2025.03.31

本日、総額115兆1978億円の来年度予算が成立しました。
予算の当初案が衆議院で修正されたのは29年ぶり、減額修正されたのは70年ぶり、そして、参議院で修正されて衆議院に回付されて成立したのは現行憲法で初めてという異例の展開となりました。
少数与党であるがゆえに、審議は難航を極めました。しかし、だからこそ、与野党が真摯な協議を通じて妥結点を見出していくという、「熟議の政治」が実現できたのではないかと感じています。
今回は維新提案の「高校無償化」や、国民民主提案の「103万円の壁越え」、立憲民主提案の「高額療養費負担増見送り」についても、必ずしも満額回答ではなかったとはいえ、取り入れることとなりました。結果、より多くの政党の意見を予算に反映させることができたのではないかと思います。
「与党がベストと考えて作った予算案の修正には断じて応じない」ということが、これまで長く続いてきた不文律だったことを思うと、誠に感慨深いものがあります。
これを「少数与党の悲哀」と見る向きもあるでしょう。否定は致しません。しかし、私個人としては、これまで「まったく予算修正に応じない」という頑なな姿勢はいかがなものかと思うこともあっただけに、これを機に「熟議の政治」をさらに進化させ、深めていくべきだと考えています。
野党の皆さんの対応にも感謝したいと思います。いささか失敬な言い方になるやもしれませんが、「多数野党」であるがゆえに、これまでになく国政の推進に責任を感じながら、真摯に審議に臨んでいただいたと感じています。心から敬意を表する次第です。
国の内外に難題が山積している中、国会においては、いたずらに対立のための対立をするのではなく、熟議を通じて叡智を結集することが求められていると思います。
国際社会が分断に向かい、各国の国内政治にも対立が目立ってきていますが、我が国においては「和の政治」によって、できるだけ多くの国民の皆さんの声を反映できる政治を実現していきたいものです。
今宵一夜は安堵に浸らせていただき、明日からまた緊張感をもって、謙虚に誠実に審議に臨んでまいります。

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