「自民党安全保障調査会」
2022.03.16
党本部で上記会合が開催され、本日は「核抑止(核兵器による攻撃を受けないための方策)」について、三人の講師のお話を聞いた上で議論をおこないました。
正直、この時期、即ち、ロシアのウクライナ侵略が継続中であり、プーチン大統領が公然と核による威嚇をちらつかせている最中に、この議論を行なうことは適切ではないと私は思います。
しかし、調査会が今後の我が国の安全保障を考える上で必ず議論しなければならない項目の一つが「核抑止」であり、これまでの勉強会の一環として開かれたということだと理解して、議論に臨んだところです。
三人の講師の先生方のお話に共通していたのは、いわゆる「核シェアリング」と言われる選択肢は現実的でもなければ、適策でもないということだったと思いますし、私も同感です。
しからば、どのようにして米国による「拡大抑止(核の傘)」の信頼性、実効性を高めるかということになるのですが、それについても講師の方々から有意義なお話を聞くことができたと思っています。
これまで、日米の間でもこの「拡大抑止」については踏み込んだ話し合いは必ずしも行われてきませんでしたが、今回の事態を受けて、もう一歩踏み込む必要があるのではないかと感じています。
それも、「日米間だけではなくて、韓国やオーストラリアなど、インド太平洋の米国の同盟国や友好国も交えた形で議論する機会があってよいのではないか」という講師の方の指摘にはうなづけるものがありました。
いずれにしても、まずはウクライナ支援に全力を尽くし、事態を沈静化させた上で、落ち着いた環境の中で冷静に議論していかなければならない課題だと思っているところです。
活動報告