「岸田改造内閣発足に当たって」
昨日、自民党役員人事に加えて内閣改造が行われ、岸田新体制がスタートを切りました。
退任される大臣にはこれまでのご労苦に心より敬意を表し、新たに選任された皆様には就任をお祝い申し上げるとともに、今後のご活躍に期待したいと思います。
言うまでもないことながら、目下、国の内外に難題が山積しています。
外にあっては、今なお続くウクライナ侵略、米中対立の激化、北朝鮮の相次ぐミサイル発射など、我が国の安全保障上、極めて深刻な状況が進行しており、日本の外交・防衛にとっては正念場の局面が続いています。
内にあっては、コロナ後の経済は回復軌道にあり、賃金上昇も徐々に進んできてはいるものの、ガソリンをはじめとする諸物価の高騰が国民生活を圧迫しており、継続的に対策を講じていかねばなりません。
これに加えて、マイナ保険証に関する国民の不安を一日も早く解消し、デジタル化の遅れを取り戻していく必要がありますし、いよいよ来月から施行される「インボイス制度」の円滑な施行をはかっていかねばなりません。
このほか、この夏、災害によって深刻な被害を被った地域の早期の復旧復興、原発処理水放出についての国際社会の一層の理解増進への取り組み、風評被害に伴う水産業振興対策にも注力していく必要があります。
さらに、今後とも加速していく就労人口の減少を踏まえて、人手不足についての中長期的な対策を講じていかなければなりません。子育て支援強化策の着実な実施はもとより、外国人労働者受け入れ制度の抜本的な見直しが必要でしょう。
巷間、解散総選挙も時に噂されておりますが、岸田新体制はまずはこれらの諸課題と全力で格闘し、それぞれについてしっかりと道筋を示していくことが国民に対する第一の責務であると思います。
私としても、「常在戦場」の構えを堅持しつつも、これらの課題の解決に与えられた立場において全力を尽くしてまいりたいと思っているところです。