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「ロシアの蛮行を批難する」

2022.02.25

ついにロシアがウクライナに侵攻致しました。世界の安全に責任を持つべき安保理常任理事国が白昼堂々と独立国の主権を力づくで侵すという蛮行に及んだことを強く批難し、抗議したいと思います。 

 

ロシアは、いや、プーチン大統領はいったい何をそんなに恐れているのか。ウクライナがNATO入りを志向しているのは、強大なロシアの圧力から身を守るためであって、決してロシアを攻撃しようとしているわけではない。NATOの意図もそこにはない。 

 

世界に威を張るためには、力だけではなく国際社会からリスペクトを得ることが必要です。失敬ながら、目下のロシアは軍事力ばかりが突出し、天然資源以外には民生部門でほとんど見るべきものがない。その国情をこそ省みるべきでしょう。 

 

今回の仕業はロシアという国の国際社会からの信頼を大きく失墜せしめたと言わざるを得ません。僅かばかりの領土をもぎ取り、力を誇示してみせることの代償は極めて大きなものになるでしょう。それはひいてはロシア国民を苦しめることにもつながっていく。 

 

世界は一致結束してこの事態に臨まなけれはなりません。大惨事に至る恐れのある武力による対抗ではなく、これまでに例がないレベルの経済制裁等によって今回の蛮行の代価がいかに高くつくかを知らしめる必要があると思います。 

 

これは決して対岸の火事ではありません。このような仕業がまかり通ることになれば、それはアジアにもインド太平洋にも、国際秩序全体にも極めて大きな悪影響を及ぼすことになり、我が国の安全保障にも大きく関わってくることは必定です。 

 

日本政府も国際社会と足並みを揃え、厳しい制裁を実施すべきですし、岸田政権は既にその準備に着手していると承知しています。日露間には幾多の懸案があり、対話は続けていく必要があるものの、ここは毅然たる対応が求められていると思います。 

 

その上で、最終的には外交によって事態の収束をはかっていかなければなりません。なによりもウクライナの安全を確保し、この地域が今後、紛争の震源地とならないための措置を、国際社会が叡智を結集して施していかねばならないと考えます。 

 

ロシアには即刻、武力行使を停止し、外交の舞台に戻ることを強く求めたいと思います。

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