「プーチンによる侵略を止めよう」
ウクライナ軍の必死の抵抗が続き、国際社会によるロシア包囲網が広がる中、初めての両国による直接交渉が行われました。合意には至らなかったものの、交渉の継続が確認されたと承知しています。
今もロシア側が圧倒的な武力で攻撃を加えている最中であり、その上、プーチン大統領が核による威嚇をちらつかせつつ、「中立化」と「非武装化」という無理難題をウクライナに一方的に突き付ける形となっているだけに、交渉の行方には難航が予想されますが、平和の回復へ向けての外交努力が続けられることに期待したいと思います。
何度も申し上げるように、このような蛮行によってロシアが利得するということが決してあってはなりません。そんなことになれば、世界中に誤ったシグナルを送ることになり、世界秩序を大きく揺るがすことになってしまう。
ここは、決してロシア国民に罪があるというわけではないものの、国際社会が一致結束してプーチン政権を追い詰めていかねばならない局面だと思います。この戦争に反対しているロシア国民にはむしろエールを送るべきでしょう。
事態は既に「国際世論vsプーチン政権」の様相を呈してきています。いくら強大な軍事力と強権体制をもってしても、世界中の平和を願う人々との戦いには勝利できない。いや、断じて勝利させてはならないと思います。
国内においても、各地で反戦デモが行われておりますが、国会においても、この後の衆議院本会議で「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案」を採択する予定です。国会の決議によって、国民の皆様とともに政府の取り組みをしっかりと後押ししていきたいと思っています。
経済制裁は一定程度の返り血を伴うことにもなります。しかし、それを覚悟の上で、我が国も世界と歩調を合わせて毅然たる対応をおこなっていかねばなりません。
政府には、経済損失、エネルギー不安を最小限に止めるべく配意しながら、停戦と平和の回復、ウクライナの主権維持のために引き続き全力を尽くしてもらいたいと願っています。
