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成人となられた皆さん、おめでとうございます。ほとんどの地域で成人式を取り止めるかリモートにしているようですね。式典に参加できないのは残念でしょうが、今日の日をご家族、ご友人の皆さんとお祝いしていただきたいと思います。

私も参加させていただく予定だった式典がすべて中止となりましたので、この場で心からお祝いを申し上げたいと思います。

来年からは法律上、18歳をもって「成人」とするようになりますが、式典は20歳時に行なう自治体が多いのではないかと思います。18歳では肝心の参加者の都合がつきにくいでしょうからね。また、実際に「成人」を実感するのはやはり20歳を超えてからではないかと思います。

目下、人類に悪疫が襲いかかっているという状況下にありますが、その渦中に成人の日を迎えられたということは、これもまたきっと何かしらの意味があるのでしょう。いや、正確に申し上げれば、意味があるのではなく、意味を見出すことができるのでしょう。

人類はこれまでも何度も感染症の猛威を乗り越えてきましたが、世界中の国がひとたび国境を閉じてしまったなどということは、これまでにはなかった事だと思います。世界中が縮こまり、人々の心も縮こまってしまっています。やがてこれを解放し、人々が連帯し、世界が協調する方向へと動かしていかねばなりません。

まずは眼前の「コロナとの戦い」に勝利することが最優先ですが、やがて迎える「アフター・コロナ」の時代を先導していくのは皆さんの世代です。今回の経験を通じて何を変え、何を守っていくのか。国内の諸課題はもとより、地球規模の課題にこの経験をどう活かしていくのか。皆さんの新しい発想で活路を見出していっていただきたいと願います。

皆さんの今後のご健康とご活躍を心よりお祈りしています。