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「防衛費の対GDP比目標設定は適切ではない」

2022.04.07

16回目の自民党安全保障調査会の勉強会が開催されました。実に念入りな取り組みだと思います。ここではどういうわけか、いつも石破さんの隣になりますね。。
 
今日のテーマの一つに「防衛費」の問題がありました。私は対GDP比を目標にすることには賛成致しかねます。

我が国はNATOの加盟国ではないのだからして、その基準に準ずる必要はない。そもそも、「数値目標ありき」というのは、我が国の防衛力整備の考え方には馴染まないと思います。

近年の厳しい安全保障環境に照らして、国民の皆さんも防衛力の充実強化が必要であることにはご理解をいただいていると思います。問題はその手法であり、中身です。

武力攻撃を抑止するためにどのような能力が必要であり、そのためにどのような装備が必要なのか。弾薬はどのくらい必要で、訓練費はどのくらいかかるのか。研究開発費はどのくらい必要で、隊員の処遇改善のためにどのくらいの予算が必要か。。

そういった検討を精緻に積み上げることで、はじめて必要な防衛費の総額が明確になってくる。それを丁寧に国民に説明して理解を得る。これまでそうやってきたからこそ国民の信頼を得られてきているのだと思います。

そういう丁寧な作業がないままに、突如、防衛費を倍増させるという目標を立てるようなやり方は決して適切ではない、と申し上げたところです。 

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