防衛大臣を離任いたしました。
本日、11か月間に及んだ防衛大臣職を離任いたしました。さきほど、防衛省での離任式を終え、大任を果たし終えたことに安堵しているところです。この間、終始、ご声援を送ってくださった皆さんお一人お一人に心から厚くお礼申し上げます。
僅か11か月間の大臣職ではありましたが、毎日が緊張の連続でした。国会での答弁、部隊視察、海外出張、災害への対応、各種事故への対応、北朝鮮のミサイルへの対応など、毎日のように起こる新たな課題、問題との格闘の日々でもありました。微力ではありましたが、「国の安全を確保し、国民の平和な暮らしを守る」という崇高な使命を全うすべく全力をつくしてきたつもりです。
この間にも我が国を取り巻く安全保障環境はめまぐるしく変化してまいりました。北朝鮮は短距離ミサイルの発射を続け、その能力を強化しつつあります。中国の軍拡は続き、東シナ海や南シナ海あるいは太平洋での動きを活発化させています。ロシアは北方領土での軍備を拡張し、韓国との間では防衛協力に支障が生じつつあります。そして、中東地域では緊張が続いています。
国内では相次ぐ自然災害への対応が続いており、いまこの時も豪雨災害の後遺症に苦しむ佐賀県や台風被害が深刻な千葉県で自衛隊員たちが被災者のために汗を流してくれています。
こういった内外の厳しい環境の中で、領土、領海、領空を守り抜き、国民の生命、財産を守り抜いていくことが防衛省・自衛隊に課せられた使命であり、その責任は従来にも増して大きく重くなってきていることを痛感した11か月間でもありました。
私は本日をもって防衛大臣職を離れますが、今後は一国会議員として党や国会の立場から、この崇高な使命を担う防衛省・自衛隊をしっかり支え続けていきたいと決意しているところです。
ここにあらためて皆様のこの間の温かいご激励に感謝申し上げます。今後とも郷土と国家の発展・繁栄のために全力を尽くしてまいる所存でありますので、引き続いてのご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
令和元年9月12日