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「科学的根拠に基づく自粛要請を」

2021.07.10

おはようございます。各所で猛烈な雨が降り続いています。気象情報、災害情報に基づいて適切に行動し、安全を確保していただきたいと思います。

 

さて、オリンピック・パラリンピックは一都三県での開催は無観客で行うことが決まりました。誠に残念なことですが、折りからの東京での緊急事態宣言発令などを踏まえればやむを得ない判断であったと思います。アスリートの皆さんにはこの中にあっても、ぜひモチベーションを高く保ち、持てる力を存分に発揮していただきたいと願っています。

 

ワクチンの接種については、今日の段階で一回目を受けた国民が約3673万人、二回目まで済んだ方が2184万人、累計では5857万人に上っています。また、高齢者で言えば一回目を受けた方は全体の76%、二回目まで終わった方が45%となっています。8月に入れば一時期、作業を中断していた職域接種も加速していきますので、10月の声を聞く頃には希望する全ての国民への接種が完了するのではないかと思います。

 

そういう状況になってくれば、目下、行われている様々な自粛要請もこれらの実績を踏まえたものに変えていく必要があると思います。すなわち、二回のワクチン接種を終えた方、あるいは事情によりワクチンは接種せずとも頻回検査によって陰性が証明できる方については、飲食、旅行、イベント参加などをより自由に行うことができるようにすべきではないかと考えます。

 

先の西村コロナ対策担当大臣の発言は私も不適切だったと思います。すぐに撤回されたようですが、これから大事なことは、もっと科学的根拠に基づく、より有効で妥当だと思われる対策を適切に打ち出すことであり、そのためにこそ専門家会議の方々には大いに知見を発揮していただきたいと思うところです。

 

例えば、先般、英国のウィンブルドンで開催されたテニス大会ではそのような方式で観客を制限したと聞いています。我が国での接種がもっと早期に進んでいれば、オリパラにおいても同様の方法を取ることができたのではないかと残念に思いますが、時期を適切に判断して徐々にそのような方法を取ることによって、感染を抑え込みつつ、社会活動、経済活動を再開していけるのではないかと思います。

 

感染が始まった初期の頃に比べれば、検査についても相当に簡便になってきていますし、自治体において検査センターを開設しているところも多く見られます。ワクチンの接種を加速するとともに、各種検査も有効に活用しつつ、科学的な根拠に基づく自粛要請を適切に行なっていくべきであり、その旨、政府に強く申し入れているところです。

 

引き続き、感染予防、そして災害にお気をつけてどうぞお元気でお過ごしください。

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