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勝っても涙、負けても涙

2021.07.28

連日、メダルを獲った選手の涙にこみあげ、惜しくも成果をあげられなかった選手の涙にもこみあげるものがあって、実に心が揺さぶられている。

 

年をとって涙もろくなっているのか(笑)。。いや、そうは思いたくない。スポーツの持つ力、闘士たちが発する強いエネルギーに心が揺り動かされているのだと思う。

 

戦いには準備が要る。それも容易ならざる過酷な準備だ。決して一人ではできない。多くの人の手助けが要る。だからこそ、何としても結果を出すのだと決意して試合に臨む。

 

相手とて同じ道のりを辿ってきている。その両者があい見え、時間が経てば否応なく結果が出る。勝っても負けても、これまでの道のりが思い出され、勝者の心は弾け、敗者の心は萎む。

 

誰とて人生において勝ったり負けたりしてきたことがある。成功もあれば、それ以上の失敗もある。だからこそ、勝敗が決した瞬間の選手たちの心の震えが伝播し、共鳴する。

 

敗者がいなければ勝者は生まれない。人は負けた試合からより多くを学ぶことができる。敗者よ、勝者と同じく胸を張れ。そして、また立ち上がれ。そうやって選手に言っているつもりが、実は自分に向けて言っている。。

 

スポーツは人生模様を凝縮して見せることによって人の心を激しく揺さぶる。コロナ禍に苛まれてきたこの一年半。いつのまにか固く縮こまっていた心が、アスリートたちの力によって少しずつ、しなやかさを取り戻しつつあるように感じている。

 

今日もまた多くのドラマが演じられる。日本選手団には勝っては欲しいものの、それ以前にすべてを出し切ってもらいたい。心弾ませ、精一杯のエールを送りたい。

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